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〈こう〉のこと


ちょっと難しいお話になります。

文章もまとまっていないし、
わけのわからない言葉がたくさん出てくるかもしれません。
ブログに書くかどうかも迷いました。

でも〈こう〉とちゃんと向き合ってほしいし
命を救うことについて考えるきっかけになればいいな、
そして、もし同じ病気を持つ猫ちゃんを飼ってらっしゃる、
また、今後迎えることになったときに、
参考になればいいなという思いから
この記事を書きます。

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いつも来てくださってる方はご存知と思いますが
里親募集枠の〈こう〉は先天性心疾患をもっています。

出会ったときは たぶん生まれて間もなく、
なんと60gという未熟児でした。
キョウダイも100gなかったので全員小さめのキョウダイでした。

出会った日の
2017.6.14を推定生年月日にしました。

〈こう〉は乳飲み子のときから呼吸がおかしく
開口呼吸をしていた時期もありました。
それでも元気・食欲はありました。

生後1ヶ月の検査で
先天性の『腹膜心膜横隔膜ヘルニアの疑い』と診断されたので
その影響なのかな?と思っていました。
肋骨の奇形もありますがこれは心配ないとのことでした。

生後2ヶ月の検査で
横隔膜ヘルニアはかなり正常に近い状態になっていましたが
新たに、心臓の異常が見つかりました。

それから生後4ヶ月と8ヶ月で検査。

エコーの精度的に
一番信頼しているかかりつけ医では
これ以上は限界、うちではわからない
と言われました。

・心室中隔欠損はあるだろう
・右心室の肥大
・肺動脈狭窄もあるのでは?

このことから
『ファロー??』という言葉が先生から出ましたが
確定診断はつかぬままでした。

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今年5月末、
板宿にある、循環器に力をいれている病院で
思い切って精密検査をしてもらいました。
(病院に行くだけでも軽度のチアノーゼになり、
検査自体も〈こう〉に負担がかかるので正直悩みました。)

アイゼンメンジャー症候群
ファロー四徴症の強い疑い

という診断でした。

所見:心臓エコーにて
①『重度肺高血圧症』
②『心室中隔欠損(右左短絡)』
③『大動脈騎乗』
④『右心室肥大』
を認めました。
横隔膜ヘルニアは認めませんでした(成長とともに自然治癒)。

三尖弁逆流速が3m/sを超えたら肺高血圧症と診断⇒〈こう〉は5.68m/sでした。

肺動脈流速は肺の影響により測れず。(肺の影響で見えず)。

②~④+肺動脈狭窄が確認されれば『ファロー四徴症』と診断ができます。

が、3つ当てはまっていること、かかりつけ医で診てもらった時点では
「肺動脈の狭窄もあるのでは?」となっていたことから考えて
ほぼほぼ『ファロー四徴症』で間違いない、ということでした。

対症療法として
肺血液量の維持に『シルデナフィル』というお薬を飲ますことになりました。
(肺の血管抵抗を減少させ、呼吸を楽にするお薬。)

幸い苦くはないようで、パウチに混ぜたらペロリでしたが
最近、食欲不振・嘔吐が数日続いたので一度ストップし
調子が戻ったので4~5日前から再開しました。
再開してまた調子が悪くなれば、おそらく薬の副作用と思われます。
その時は他のお薬に変えるか、投薬自体をやめるかになります。
(あくまで〈こう〉が少しでも楽に過ごせるならという思いからの投薬なので
副作用が出たり嫌がったりするのを無理に飲ませる気はありません。)

また低酸素血症により血液の粘度が上がる(より酸素を取り込もうと赤血球が増える)ため
ヘマトクリットが75%を超えた場合は
血液を人為的に抜くことによって血液を薄める、
静脈血瀉血 が必要になってきます。
(〈こう〉は62.2%。正常値は30.3~52.3%)

内科療法を行っても長期的な予後は不良で
低酸素血症などから突然死の可能性が高いといわれているそうです。

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猫のファロー四徴症はかなり珍しく
文献がほとんどない。
手術が成功した例もない(まず手術する選択肢がない)ので
根治は難しい。
(麻酔のリスクが高すぎるためもちろん避妊手術もできません。)
精密検査をしていただいた病院でも
大昔に一件あったそうですが
獣医が一生のうちに出会うかどうか、くらい珍しいらしいです。


今はそれなりに元気に動いて
ゴハンもちゃんと食べています。
一見、ほかの子たちと変わりなく健康に見えますが
やはり疲れやすく、
少し動くと息が荒くなります。

こういう重度の先天性の病気がある子は
1才を迎えることができないことが多いらしく
「今 生きてることが不思議なくらい」
とおっしゃってました。

体のことだけを考えたら
酸素室での生活が一番良いのですが
それで少し寿命が伸びたって
〈こう〉にとって幸せな猫生とは思えません。


こうやって仲良しでひっついて寝たり
仲良しで追いかけっこしたり
〈こう〉の心がゆったりしていることが
〈こう〉の健康にもつながると思います。

今の状態で新しい環境に置くことは
心身共に負担がかかること、
〈こう〉の今までの経緯や状態を一番私が把握していること、
〈こう〉の性格
などなど考えて
賛否両論あるとは思いますが
このままお店にいるのが一番いいのかな
と今のところは考えています。


そこで、ねるこにご来店の皆様に少しばかしお願いです。

心疾患があっても遊びたい〈こう〉。
でも激しく遊びすぎると疲れてしまいます。
ホンニンも疲れたらちゃんと休憩はしてますが
「ちょっとしんどいかな…?」くらいでオモチャを振られると
まだオモチャに飛んでいきます。
その「ちょっとしんどいかな…?」くらいで
〈こう〉に対してオモチャを振るのはストップしていただけると幸いです。
なかなか加減が難しいかなと思いますので
見ていて「それ以上は…」と思ったらスタッフが声をかけさせていただきますね。

じっとしてなさいってわけにはいかないので
ホンニンの意思も尊重しつつ、
できる範囲での運動制限はできたらいいなと思います。

ご理解・ご協力 よろしくお願いします。


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